大寒(読み)だいかん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

二十四節気の一つ。元来太陰太陽暦の 12月中 (12月後半) のことで,太陽の黄経が 300°に達した日 (太陽暦の1月 20日か 21日) から立春 (2月4日か5日) の前日までの約 15日間であるが,現行暦ではこの期間の第1日目をさす。昔中国ではこれをさらに5日を一候とする三候 (鶏始乳,鷙鳥 厲疾,水沢腹堅) に区分した。猛鳥が激しく飛び回り,沢にが堅く張りつめた厳寒の時期の意味であるが,「小寒の氷大寒に解く」といって,小寒に比べて大のほうが暖かいともいう。大寒の最後の日が節分で,翌日旧暦の正月を迎えるわけである。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本文化いろは事典の解説

1月20日頃 大寒とは、一年でもっとも寒い時期という意味です。小寒から数えて15日後とされており、小寒から大寒までの15日間と大寒から立春までの15日間の合計30日間を「寒さの内」といいます。耐寒のための様々な行事が行われます。寒気を利用した食物(凍り豆腐寒天、酒、味噌など)を仕込む時期にもあたります。

出典 シナジーマーティング(株)日本文化いろは事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

二十四節気の一つ。陰暦12月中、太陽の黄経300度に達したときで、太陽暦の1月20日ころにあたる。北半球の温帯地域では一年中でもっとも寒い季節で、極寒に抗して身体を鍛えようとする種々の寒稽古(かんげいこ)が行われるのもこのころである。大寒が明けると立春である。

[渡辺敏夫]

 およそ1月20日に始まる15日間は暦のうえでは寒の後半にあたり、日本では各地で、1年間のうちの最低気温の観測される期間である。北国や本土の日本海側では、なお雪のシーズンでありスキーなどが盛んに行われているが、太平洋側ではフクジュソウ、スイセンなど寒中に花を開くものがあり、西日本では白梅、紅梅も咲く。南国ではヤナギが芽を吹き始める所もあり、ヒバリの初鳴きも聞かれるころとなる。

[根本順吉]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙
① 非常に寒いこと。また、その時季。
※古今著聞集(1254)三「寛平の遺訓にも、春風秋月若実事、幸神泉・北野、且翫風月、且調文武、不一年并幸、又大熱大寒慎之とあり」
② 二十四節気の一つ。太陽の黄経が三〇〇度のときをいう。新暦の一月二一日頃で、気候的にも一年中で、一番寒い頃にあたる。《季・冬》
※延喜式(927)一六「撃閇諸門〈略〉起大寒八日十五日」 〔逸周書〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

市中感染

病院内で体内に摂取された微生物によって引き起こされる感染症である「院内感染」と対をなす言葉で、病院外で摂取された微生物によって発症した感染症を指す用語。社会生活をしている健康人に起こる感染症で、多くは...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

大寒の関連情報