南部坂雪の別れ(読み)なんぶざかゆきのわかれ

世界大百科事典 第2版の解説

なんぶざかゆきのわかれ【南部坂雪の別れ】

講談,浪曲の演目。もともとは,講談の《義士外伝》の一編として読まれていたものを,浪曲中興の祖といわれる桃中軒雲右衛門(とうちゆうけんくもえもん)が口演してより,浪曲の人気演目となり,2代吉田奈良丸,2代東家楽遊(あずまやらくゆう)などが十八番として売った。大石良雄が,仇討の前日,雪の降りしきるなか江戸赤坂は南部坂付近に隠遁していた瑶泉院を訪れ,それとなく別れを告げて立ち去る一席物。【矢野 誠一】

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世界大百科事典内の南部坂雪の別れの言及

【元禄忠臣蔵】より

…41年から3年間にわたり前進座が連続上演し,また溝口健二監督によって映画化(前編1941,後編1942)もされている。《江戸城の刃傷》(2幕3場),《第二の使者》(1幕),《最後の大評定》(序編と6場),《伏見撞木(しゆもく)町》(2幕3場),《御浜御殿綱豊卿》(3幕5場),《南部坂雪の別れ》(2幕4場),《吉良屋敷裏門》(1幕3場),《泉岳寺》(4場),《仙石屋敷》(2幕4場),《大石最後の一日》(2幕4場)にわかれている。赤穂浪士の復讐事件を扱った長編戯曲で,歌舞伎の代表作《仮名手本忠臣蔵》とならんで,忠臣蔵劇化作品の中で二大巨峰といわれている。…

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