南部田村
みなみべたむら
[現在地名]小川町南部田
北部田村の南にあり、東は八幡岳(日岳)の山並を連ねて西海東村、西は整然と区画された水田を境に河江村・江頭村、南は南・北小川村と境する。「八代日記」永禄二年(一五五九)九月一二日条に「守山・満丸・正院ニ宇土ヨリ伏草仕候」とあり、「郡村誌」にもみえる字正院は古代八代郡の郡倉に由来すると推定される。近隣南小川の字亀甲には印鑰神社と思われる祠があり、古代に当地域で重要な地位にあった可能性は十分にある。慶長国絵図に村名がみえる。河江手永に属し、正保三年(一六四六)宇土支藩成立後その知行所となった。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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