却歩(読み)きゃくほ

精選版 日本国語大辞典 「却歩」の意味・読み・例文・類語

きゃく‐ほ【却歩】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 後に退くこと。
    1. [初出の実例]「忽然として枝杪の刺末より、水を噴出する雨の如し、衆みな驚愕して却歩し」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉二)
  3. 今までの状態より悪くなること。退歩(たいほ)
    1. [初出の実例]「其国の文明却歩することなくば」(出典:文明論之概略(1875)〈福沢諭吉〉四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「却歩」の読み・字形・画数・意味

【却歩】きやくほ

あとずさり。〔孔子家語、儒行解〕國にるも、用ふること能はず。以て治を求めんと欲するは、是れほ却して、人にばんことを求めんと欲するがごとし。得べからざるのみ。

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