原価計算期間(読み)げんかけいさんきかん(その他表記)costing period

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「原価計算期間」の意味・わかりやすい解説

原価計算期間
げんかけいさんきかん
costing period

原価を計算する期間的区切りをいう。製造原価は一定期間に発生した原価を要素別に集計し,次いで部門別計算を経て製品別に計算される。このためには原価の発生額は一定期間を区切って集計される必要がある。総合原価計算では一定期間における総合原価をその期間の総生産量で割って製品原価を決定するので当然原価計算期間が必要となる。個別原価計算では製造直接費は発生の都度または定期的に一括して各製造指図書に賦課されるので原価計算期間を必要としない。しかし製造間接費特定の製品または製造指図書に直接的に結びつけられないので,適当な基準によって各製品に配賦する必要がある。このためには発生額を期間的に集計することが必要である。原価計算期間は日本では通常1ヵ月を採用するケースが多い。しかし遠洋漁業などのような特殊産業では,一航海を原価計算期間とする。

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