原子核の結合エネルギー(読み)げんしかくのけつごうエネルギー(その他表記)binding energy of nucleus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「原子核の結合エネルギー」の意味・わかりやすい解説

原子核の結合エネルギー
げんしかくのけつごうエネルギー
binding energy of nucleus

原子核を構成する陽子および中性子を完全に個々に分離するのに必要なエネルギー結合エネルギー W0 は一般に質量数 A とともに増大する。質量数あたりの結合エネルギー W0/AA とともに急に増加し,A =56~60で最大値 8.8MeVに達するが,その後 A が約 150までは徐々に減少し,約 8.5MeVとなる。その後の減り方はやや大きく,ウラン 238で約 7.6MeVである。結合エネルギーは,質量欠損 ×c2 (c は真空中の光速度) に等しい。

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