原隨園(読み)はらずいえん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「原隨園」の意味・わかりやすい解説

原隨園
はらずいえん
(1894―1984)

歴史学者。愛知県の浄土真宗寺院に生まれる。東京帝国大学史学科卒業。早稲田(わせだ)大学講師、姫路高校教授、東北帝国大学助教授となり、ドイツ留学後、1930年(昭和5)京都帝国大学助教授、西洋古代史担当、33年文学博士、教授に昇進。附属図書館長、文学部長などを歴任。57年(昭和32)退官後、立命館大学教授。その学風は、大正末から昭和初年に興隆した文化史の立場に属するが、とりわけ津田左右吉(そうきち)、大類伸(おおるいのぶる)の影響下に形成された。欧米の学説を追うよりも、ギリシア古典史料の解釈により、個性的、主観的に歴史に迫ろうとする。主著に『新義西洋史』(1935)、『ギリシア史研究』三巻(1942~44)、『アレクサンドロス大王の父』(1974)、『ギリシア史研究余滴』(1976)などがある。

[藤縄謙三]

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