又兵衛古新田(読み)またべえこしんでん

日本歴史地名大系 「又兵衛古新田」の解説

又兵衛古新田
またべえこしんでん

[現在地名]南区東又兵ひがしまたべヱ町

現南区のほぼ中央部にあたる。「徇行記」には笠寺かさでら村内の一項目として記される。正徳四年(一七一四)の開発で、宝暦九年(一七五九)入植し、翌年検地。面積は一〇町一反四畝余。開発者は笠寺村の土豪加藤又兵衛と二六人の同志といわれる。

北を流れる山崎やまざき川の堤防沿いに屋敷跡があり、米倉・宝蔵倉が建てられていた。現在その石垣に用いられたとされる石が残る。屋敷の一部は「又兵衛屋敷」として熱田神宮境内(現熱田区)移築・保存されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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