笠寺村
かさでらむら
[現在地名]南区赤坪町・白雲町・笠寺町・粕畠町・鳥山町・前浜通・柵下町・松池町・松城町・寺部通・浜中町
星崎七ヵ村のほぼ中央に位置する村で、東に天白川、北は桜村・戸部村、南は本地村である。村の北西部から東海道が入り、村を斜めに走り南東に抜ける。村中央は標高一〇―一五メートルのなだらかな台地で、西に海岸に通ずる二メートルの低地、また東には天白川のつくる低地があり、両低地に挟まれた台地上に村の中心部が形成された。村名は笠寺観音に由来。嘉禎四年(一二三八)六月の念阿弥陀仏寄進状(笠覆寺文書)に「ほしさきのてらをかさてらのくわんをんによせまいらするしきちてんはくのこと」とある。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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