及台子(読み)キュウダイス

デジタル大辞泉 「及台子」の意味・読み・例文・類語

きゅう‐だいす〔キフ‐〕【及台子】

茶道具で、2本柱の台子中国から渡来したもので、形が進士及第の際に通る門に似ているところからいう。

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関連語 名詞

精選版 日本国語大辞典 「及台子」の意味・読み・例文・類語

きゅう‐だいすキフ‥【及台子】

  1. 〘 名詞 〙 茶の湯に使う、棚物一種。台子の四本柱を略して、二本柱としたもので、台子よりも小さい。利休好みのものは風炉(ふろ)にも用いるが、宗旦好みのものは炉に用いる。〔茶道筌蹄(1816)〕

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世界大百科事典(旧版)内の及台子の言及

【台子】より

…《南方録》に,〈大台子,東山殿ニハ唐台三ツマデ御所持アリシカドモ,ハヾ・長サカネニ合タルハ一ツト紹鷗ノ覚書ニアリ,所々台子ヲ用ラルルニハ,日本ニテ能阿弥好ニテ,カネヨクコシラヘラレント〉とあって,〈唐物台子〉(唐台)から〈和物台子〉の成立したことを示している。唐物台子(真台子)が黒漆(真塗四本柱,蒔絵)であるのに対し,桐の白木,四本竹柱による〈竹台子〉,さらに炉専用の二本柱にした〈及台子〉としだいに和様化が進むのである。台子の種類としてはこのほか〈高麗台子〉〈爪紅(つまぐれ)台子〉があり,以上を五台子と称し,そのほか老松台子,銀杏(いちよう)台子,夕顔台子などがある。…

※「及台子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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