四本柱(読み)シホンバシラ

デジタル大辞泉 「四本柱」の意味・読み・例文・類語

しほん‐ばしら【四本柱】

相撲土俵四隅に立てた4本の柱。東は青、南は赤、西は白、北は黒の布を巻いた。また、その柱を背にして座った四人の検査役。現在は柱を廃止し、つり屋根にそれぞれの色のふさを下げる。

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精選版 日本国語大辞典 「四本柱」の意味・読み・例文・類語

しほん‐ばしら【四本柱】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 相撲の土俵の四隅に立てた四本の柱。北東は青、南西は白、南東は赤、北西は黒の布を巻いて、青龍・白虎朱雀玄武の四神に擬し、四季、四方を表わした。昭和二七年(一九五二)秋場所以後、取り払われて、つり屋根にそれぞれの色のふさを下げたものになった。
    1. [初出の実例]「行司唐団(たううちは)をかざして四本柱(ホンハシラ)のうちに立ば」(出典:浮世草子・本朝二十不孝(1686)五)
  3. ( もと、のそばに座っていたところから ) 相撲の検査役(審判委員)。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「四本柱」の意味・わかりやすい解説

四本柱
よんほんばしら

相撲の土俵をつくる場合,四方に立てる四本の柱のこと。正面東から右回りに順次各角に,青 (東=春にして青竜) ,赤 (南=夏にして朱雀) ,白 (西=秋にして白虎) ,黒 (北=冬にして玄武) の布を巻く。本場所では,1952 (昭和 27) 年秋場所から,観客に見やすくするため,四本柱を取り除いて,房のようなものを印として上から下げている。 1930 (昭和5) 年3月までは,勝負検査役が四本柱を背にして土俵上にいたので,検査役のことを「四本柱」ともいった。

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