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台子 ダイス

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デジタル大辞泉の解説

だい‐す【台子】

茶道具の棚物の一。風炉(ふろ)釜(かま)水指(みずさし)などの一式を飾るもの。入宋した南浦紹明(なんぽじょうみょう)が帰朝のとき仏具としてもたらしたと伝えられる。及台子(きゅうだいす)・真台子(しんのだいす)・竹台子・桑台子・高麗台子(こうらいだいす)などがある。

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百科事典マイペディアの解説

台子【だいす】

点茶に用いる諸道具をのせる棚。風炉(ふろ),茶碗茶入,水指(みずさし)などをのせておく。及(きゅう)台子,桑台子,真(しん)台子などがある。
→関連項目石州流茶室

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世界大百科事典 第2版の解説

だいす【台子】

点茶に用いる諸道具をのせる棚の一種。1437年(永享9)10月26日に,後花園院が足利義教の室町殿へ行幸したときの記録《室町殿行幸御飾記》の中に,〈御茶湯棚〉〈御茶湯所之御違棚〉とあって,その棚に喫茶用具が飾り付けられている。このころすでに,喫茶が饗応の焦点であったことがわかるが,その棚は〈上棚〉〈中棚〉〈下棚〉の3段からなり,一つの〈間〉(座敷)の中で固定された空間であった。この記録に〈台子小堆朱〉の文字が1ヵ所みえるが,これはここでいう〈台子〉とは異なる。

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大辞林 第三版の解説

だいす【台子】

茶の湯の棚物の一。南浦紹明なんぽしようみようが宋から将来したと伝える。本来、書院広間で用い、風炉ふろ・釜など一式をのせる。及台子きゆうだいす・真台子しんのだいす・桑台子・竹台子など種々のものがある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

台子
だいす

書院や広間の点茶用に使用される棚物(たなもの)の一種。元来中国の禅院で使用されていたものを、大応国師南浦紹明(なんぽじょうみょう)が径山興聖万寿寺(きんざんこうしょうまんじゅじ)の住僧虚堂智愚(きどうちぐ)に法を学び、1267年(文永4)の帰朝に際し持ち帰ったとされる(『茶湯古事談(ちゃのゆこじだん)』)。さらにその台子は、南浦が開山となった博多(はかた)の崇福寺(そうふくじ)に将来され、京都の大徳寺に伝わって天竜寺の夢窓疎石(むそうそせき)が点茶に使用したと伝えるが、すべて後世の伝承であって、真偽を明らかにすることはできない。台子飾りによる点茶を初めて行ったのは、1437年(永享9)後花園(ごはなぞの)院が足利義教(あしかがよしのり)の邸(やしき)へ行幸したときの記録『室町殿行幸御餝記(おかざりき)』(徳川美術館蔵)である。義教は、寵臣(ちょうしん)赤松貞村(さだむら)に水干(すいかん)、烏帽子(えぼし)を着けさせて、病気見舞いとして下賜されていた青磁雲竜水指(みずさし)、花山天目(かざんてんもく)、鎌倉茄子(なす)の3種を使った三種極真点前(てまえ)を披露したという(『南方録(なんぽうろく)』)。ここに書院飾りにおける台子の茶法の基礎が成立し、以後、『南方録』「台子」巻にみられるような曲尺割(かねわり)の法にのっとった五十数種にも及ぶ台子の点前が整ったのである。現在みられるような真・行・草の九段台子(裏千家では十二段)に整理されたのは江戸中期のことである。台子の種類としては真台子(しんのだいす)、及(きゅう)台子、竹台子、高麗(こうらい)台子、爪紅(つまぐれ)台子を五つ台子と称し、ほかに老松(おいまつ)台子、銀杏(いちょう)台子、夕顔台子などがある。台子飾りは地板に風炉釜(ふろがま)、水指、建水(けんすい)、杓立(しゃくだて)、蓋置(ふたおき)、火箸(ひばし)、柄杓(ひしゃく)などの皆具(かいぐ)を置く七飾りを真として、それぞれに応じて略していくようになっている。[筒井紘一]

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世界大百科事典内の台子の言及

【茶室】より

… これに対して新たに台頭した草庵の茶は,客座と点茶の座を一室に結合して,客と亭主が一座を建立する座敷の茶であった。草庵の茶における茶法の基本は〈台子(だいす)〉であった。《君台観左右帳記》に見られる茶の湯棚には明らかに台子飾に相当する部分が包含されており,その部分だけを独立させれば台子が成立する。…

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