双極子磁場(読み)そうきょくしじば(その他表記)dipole magnetic field

最新 地学事典 「双極子磁場」の解説

そうきょくしじば
双極子磁場

geomagnetic dipole field

磁気双極子,あるいはそれと同等な微小円管電流が作る磁場。地球の場合は地球中心を原点とする座標系において,地磁気ポテンシャルを球面調和関数展開したときに次数=1となるものを地心双極子(geocentric dipole)と呼ぶ。地球座標系で地心双極子磁場は3つの成分に分けることができ,そのうち自転軸に沿って南北に向くものを地心軸双極子(軸対称双極子,axial dipole,ガウス係数),経度0度および東経90度方向に向く成分を赤道双極子(equatorial dipole,ガウス係数および)と分類する。2020年の国際標準地球磁場モデル(IGRF)が示す地磁気ポテンシャルにおいては,ポロイダル磁場のエネルギーのうち93%以上を双極子が占め,双極子モーメントの大きさは約7.7×1022A/mである。一方,双極子以外の成分を非双極子磁場(non-dipole field)と呼ぶが,この成分のために世界各地での地磁気方位や強度の分布は一様でない。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「双極子磁場」の意味・わかりやすい解説

双極子磁場
そうきょくしじば
dipole magnetic field

棒磁石のつくる磁場は棒の両端プラス,マイナスの磁荷をおいたもので表わせる。この棒磁石の磁荷を大きくすると同時に棒の長さを短くして,磁荷 × 棒の長さが一定になるように変えていき,棒の長さが無限小になった場合に生じる磁場を双極子磁場という。有限の長さをもった棒磁石でも,棒の長さよりも十分遠くにへだたった地点における磁場は双極子磁場で表わされる。地球磁場もだいたいは 8×1025CGSemu の磁気モーメントをもつ双極子磁場で近似できる。

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