双海船(読み)ソウカイブネ

デジタル大辞泉 「双海船」の意味・読み・例文・類語

そうかい‐ぶね〔サウカイ‐〕【双海船】

近世捕鯨で使われた船。2艘で1帖の網を展開する。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 名詞 実例 初出

精選版 日本国語大辞典 「双海船」の意味・読み・例文・類語

そうがい‐ぶねサウガイ‥【双海船】

  1. 〘 名詞 〙 近世の捕鯨で使われた網船。二艘の船で一結鯨網を展張するところからの呼称。この網に多数勢子船で鯨を追い込み、捕獲するが、大きな鯨網を積むので、およそ百石積、長さ四〇尺(約一二メートル)、幅一二尺(約三・六メートル)、八丁櫓の大型漁船を用いる。
    1. [初出の実例]「双海船(ソウガイブネ)一艘に積なれば、一結の舟数二艘なり」(出典勇魚取絵詞(1829)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android