勇魚取絵詞(読み)イサナトリエコトバ

デジタル大辞泉 「勇魚取絵詞」の意味・読み・例文・類語

いさなとりえことば〔いさなとりヱことば〕【勇魚取絵詞】

江戸後期の書。国学者小山田与清おやまだともきよによる文政12年(1829)のばつがあるが、著者未詳。天保3年(1832)刊。肥前国松浦郡生月いきつき島の益富左衛門正弘の捕鯨と鯨処理の状況を絵と文で描写したもの。

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精選版 日本国語大辞典 「勇魚取絵詞」の意味・読み・例文・類語

いさなとりえことば‥ヱことば【勇魚取絵詞】

  1. 著者未詳。天保三年(一八三二)刊。小山田与清の跋(ばつ)がある。平戸生月(いきつき)島の益富又左衛門の漁場を例として捕鯨事業を詳細に絵解きした書。

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日本歴史地名大系 「勇魚取絵詞」の解説

勇魚取絵詞
いさなとりえことば

二冊 益富家・小山田与清著

成立 文政一二年

写本 東京大学附属図書館

解説月島の益富家の鯨組による捕鯨の様相絵図と文で説明したもの。

活字本 日本庶民生活史料集成一〇

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百科事典マイペディア 「勇魚取絵詞」の意味・わかりやすい解説

勇魚取絵詞【いさなとりえことば】

捕鯨および解体処理の技術書。2冊。1832年刊。国文学者小山田与清の1829年の跋文(ばつぶん)を載せるが著者とは決しがたいとされる。肥前生月(いきつき)島一部浦(いちぶうら)の益富又左衛門の漁場を中心とした捕鯨法,漁具,調理法,鯨の解剖学的知識などを図解を添えて説く。日本の産業技術史上,重要な著作である。勇魚は鯨の古語

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