デジタル大辞泉 「勢子船」の意味・読み・例文・類語 せこ‐ぶね【▽勢子船】 江戸時代、鯨を網に追い込み、もりを打つ役をした船。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「勢子船」の意味・読み・例文・類語 せこ‐ぶね【勢子船】 〘 名詞 〙 江戸時代の捕鯨用漁船の一種。鯨を網に追い込み、銛(もり)で突く作業をするため、通常八挺櫓の軽快な小船を用いる。[初出の実例]「勢子船数艘馳て取巻く」(出典:土佐国捕鯨説‐鯨魚捕術の事)「彦右衛門二十七歳の声かかるとき羽指となって初めての船出〈略〉勢子船(セコブネ)の上に居て浪風に揺らるるとも」(出典:いさなとり(1891)〈幸田露伴〉六六) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
山川 日本史小辞典 改訂新版 「勢子船」の解説 勢子船せこぶね 羽指(はざし)13人が乗りこんだ八挺櫓の,彩色を施した近世の捕鯨船。1780年代の捕鯨の絶頂期には,鯨組1組の船数は15艘。船首が尖り,船体が堅固で軽く,船足の速いのが特徴で,船体保存・船足促進・クジラ除けのため,桐油や鯨油を顔料に彩色を施した。造船の大半は摂津国兵庫の船匠淡路屋総右衛門・与兵衛の両人か,彼らの技術の伝来により行われたといわれる。 出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報 Sponserd by