取っ付く(読み)トッツク

デジタル大辞泉 「取っ付く」の意味・読み・例文・類語

とっ‐つ・く【取っ付く】

[動カ五(四)]《「とりつく」の音変化》
しっかりとつかまる。とりすがる。「岩場に―・く」
物事を始める。「新しい事業に―・く」
人と接しはじめる。「―・きにくい人」
悪い病気やつきものがつく。「貧乏神に―・かれる」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「取っ付く」の意味・読み・例文・類語

とっ‐つ・く【取付】

  1. 〘 自動詞 カ行五(四) 〙 ( 「とりつく(取付)」の変化した語 )
  2. しがみつく。とりすがる。
    1. [初出の実例]「めうなひげむしにとっつかれたとおぼしめして」(出典:俳諧・やつこはいかい(1667)序)
  3. 身に病や霊などがつきまとう。不浄なものが身についてはなれない。
    1. [初出の実例]「悪い病ひにとっつかれた」(出典:滑稽本・浮世床(1813‐23)初)
  4. 物事をしはじめる。とりかかる。着手する。また、人と接しはじめる。
    1. [初出の実例]「震災後、〈略〉外の稼業にそろそろそろ取っつかうと思案をしてゐる中で」(出典:春泥(1928)〈久保田万太郎〉みぞれ)

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