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貧乏神 びんぼうがみ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

貧乏神
びんぼうがみ

家に住みつき,その家を貧乏にすると信じられる流通経済の発達とともに,近世以降に生じた都市的な俗信で,その名のとおりみすぼらしい姿に描かれる。貧乏神送りと称して,焼き味噌を川に流す習俗もある。

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デジタル大辞泉の解説

びんぼう‐がみ〔ビンボフ‐〕【貧乏神】

人にとりついて貧乏にさせるという神。また、貧乏をもたらす人のたとえ。
相撲で、十両の筆頭力士の称。給金は十両でありながら、幕内力士とも取り組まされるところからいう。

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デジタル大辞泉プラスの解説

貧乏神

古典落語の演目のひとつ。

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世界大百科事典 第2版の解説

びんぼうがみ【貧乏神】

特定の人や家により憑き,貧乏をもたらす神。貧乏神にとり憑かれると食物が欠乏したり金銭に貪欲になったり思いもよらぬ妨げなどの厄災が生じたりする。貧乏神は人間の姿でちまたをさまようものと信じられ,金壺眼でとがった顎をし瘦身で,ねずみ色の単衣(ひとえ)に白い菅笠をかぶり,首から頭陀袋をつりさげた姿で描かれるのが典型的である。貧乏神は貨幣経済の発達をみた近世以後の文献や小咄・落語などに登場するが,注意されるのは貧乏神に憑かれた家でこの神を丁重にまつると逆に富や福をもたらす福神に転化することであり,こうして東京小石川の牛天神のそばの貧乏神のように流行神(はやりがみ)となった貧乏神もある。

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大辞林 第三版の解説

びんぼうがみ【貧乏神】

人にとりついて、その人に貧乏をもたらすといわれる神。 「 -にとりつかれる」
〔十両でありながら前頭の力士と取り組まされることから〕 相撲で、十両の筆頭力士の俗称。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

貧乏神
びんぼうがみ

家に居着いてその家を貧乏にさせるという神。近世の随筆類から現れ始めた都市的な俗信である。乞食(こじき)坊主のようなしょぼくれた姿をしており、顔は青黒く、目は落ち込んで、体はやせているという。渋うちわに貧乏神がつくとか、貧乏神は焼きみそのにおいを好むとか、いろりの火種を絶やすと貧乏神が出るなどの俗信があり、焼きみそを川に流して貧乏神を送り出す作法もある。[井之口章次]

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