取り乱る(読み)トリミダル

デジタル大辞泉 「取り乱る」の意味・読み・例文・類語

とり‐みだ・る【取り乱る】

[動ラ四]心の落ち着きを失う。取り乱す。
朝廷おほやけに数まへられ奉りては、また―・りいとまなくなどして」〈朝顔
[動ラ下二]とりみだれる」の文語形

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「取り乱る」の意味・読み・例文・類語

とり‐みだ・る【取乱】

  1. ( 「とり」は接頭語 )
  2. [ 1 ] 〘 他動詞 ラ行四段活用 〙 散らし乱す。とり散らす。とり乱す。
    1. [初出の実例]「むすめどもをもとりみだりてまどはさんに」(出典:宇津保物語(970‐999頃)国譲下)
  3. [ 2 ] 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙 心の平静を失う。
    1. [初出の実例]「寺へものせし時、とかうとりみだりしものども、つれづれなるままにしたたむれば」(出典:蜻蛉日記(974頃)上)
  4. [ 3 ] 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙とりみだれる(取乱)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android