取乱れる(読み)トリミダレル

デジタル大辞泉 「取乱れる」の意味・読み・例文・類語

とり‐みだ・れる【取(り)乱れる】

[動ラ下一][文]とりみだ・る[ラ下二]
散り乱れる。取り散らかる。また、しどけないありさまになる。「部屋の中が―・れる」
心の落ち着きを失う。
女心のあさましさ、嫉妬のうらみに―・れ」〈浄・出世景清

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精選版 日本国語大辞典 「取乱れる」の意味・読み・例文・類語

とり‐みだ・れる【取乱】

  1. 〘 自動詞 ラ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]とりみだ・る 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙 ( 「とり」は接頭語 )
  2. 散り乱れる。とり散らかる。また、しどけない様子になる。
    1. [初出の実例]「はし鷹の羽風にさわぐかやくきのとり乱れたる秋の野辺哉〈源頼政〉」(出典:木工権頭為忠百首(1136頃)雑)
  3. 心の平静を失う。
    1. [初出の実例]「女心のあさましさは嫉妬のうらみに取みだれあとさきのふまへもなく」(出典:浄瑠璃・出世景清(1685)四)

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