取り据う(読み)トリスウ

デジタル大辞泉 「取り据う」の意味・読み・例文・類語

とり‐す・う【取り据う】

[動ワ下二]
しっかりとそこへ置く。安置する。
「大きなるかなまりを具したり。皆台に―・ゑつ」〈今昔二八二三
人を一定場所に住まわせる。特に、妻として家に置く。
「家にも―・ゑ、まことの妻にも定むべかりしを」〈曽我・四〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 他動詞 実例 初出

精選版 日本国語大辞典 「取り据う」の意味・読み・例文・類語

とり‐す・う【取据】

  1. 〘 他動詞 ワ行下二段活用 〙
  2. 一定の場所に置く。安置する。
    1. [初出の実例]「大きなる鋺(かなまり)を具したり。皆台に取り居へつ」(出典今昔物語集(1120頃か)二八)
  3. 人を一定の場所に住まわせる。妻として家に置く。
    1. [初出の実例]「いやしきものをとりすへて、言ふかひなくまつはされ給ふぞ」(出典:宇津保物語(970‐999頃)俊蔭)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

企業の退職を希望する従業員本人に代わって退職に必要な手続きを代行するサービス。依頼者と会社の間に入ることで円滑な退職をサポートするとともに、会社への連絡などを代わりに行うことで依頼者の心理的負担を軽減...

退職代行の用語解説を読む