取片付(読み)とりかたづく

精選版 日本国語大辞典 「取片付」の意味・読み・例文・類語

とり‐かたづ・く【取片付】

[1] 〘自カ五(四)〙 乱れたものがなく整頓される。
浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉一「秩然と取片付(トリカタヅイ)てゐる」
[2] 〘他カ下二〙 ⇒とりかたづける(取片付)

とり‐かたづ・ける【取片付】

〘他カ下一〙 とりかたづ・く 〘他カ下二〙 手に取ってかたづける。乱れたものを整理する。
浄瑠璃心中宵庚申(1722)上「薄刃俎(まな)板とりかた付」
※家(1910‐11)〈島崎藤村〉上「すべてが取片付けてあって」

とり‐かたづけ【取片付】

〘名〙 とりかたづけること。
滑稽本・古朽木(1780)三「浅黄桜の植立から、花壇の取片付(とりかたツケ)から、此方の手におかけなされず」

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