取越(読み)とりこし

精選版 日本国語大辞典 「取越」の意味・読み・例文・類語

とり‐こし【取越】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 繰り上げて先にすること。
    1. [初出の実例]「年に一度をこらへかね、又取こしの天の川と渡る舟か化け物かと」(出典:浄瑠璃・用明天皇職人鑑(1705)二)
  3. 忌日を繰りあげて法事を行なうこと。また、その法事。
  4. とりこしくろう(取越苦労)」の略。
    1. [初出の実例]「杞憂(トリコシ)女心の浅ましや」(出典桐一葉(1894‐95)〈坪内逍遙〉二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む