取越し苦労(読み)トリコシクロウ

デジタル大辞泉 「取越し苦労」の意味・読み・例文・類語

とりこし‐くろう〔‐クラウ〕【取(り)越し苦労】

《「とりこしぐろう」とも》どうなるかわからないことをあれこれ心配すること。杞憂きゆう
[類語]考え事思案物思い考え心配気疲れ気苦労心痛心労懸念恐れ憂慮杞憂悲観恐れる不安危惧きぐ危懼きく疑懼ぎく胸騒ぎ気がかり心がかり不安心心細い心許こころもとない憂い気遣いわずら怖い危なっかしい頼り無いおののく動揺心騒ぎ煩慮憂惧ゆうぐ憂懼ゆうく憂い事気遣わしい痛心鬼胎ひやひやはらはらどきどきおどおどあぶなあぶな恐る恐るこわごわおっかなびっくりおじおじおずおずびくびくこわがる臆するおびえるびくつくおじるおじける恐怖恐れをなす悪びれる案ずる気が気でないそぞろ足が地につかない気が揉める居ても立ってもいられない矢も楯もたまらない居たたまれない生きた心地もしない気になる気に病むおぼつかない

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精選版 日本国語大辞典 「取越し苦労」の意味・読み・例文・類語

とりこし‐くろう‥クラウ【取越苦労】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「とりこしぐろう」とも ) 将来のことをあれこれ考え、むだな心配をすること。取越思案。杞憂(きゆう)
    1. [初出の実例]「愛想をつかされまいと、取越苦労(トリコシクラウ)をする心から」(出典人情本・梅之春(1838‐39)四)

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