くち【口】 が 利(き)く
- ① すぐれた弁舌をもつ。口達者で気のきいたことを言う。
- [初出の実例]「如何にくちのききたる弁慶も力なくて伏目になりにけり」(出典:義経記(室町中か)七)
- ② 仲裁や交渉などに有能な働きができる。顔がきく。
- [初出の実例]「先の相手も口きく男、金づくの事に張りを弛めるものでなければ」(出典:浮世草子・好色万金丹(1694)二)
- ③ その世界で認められる。幅が利く。
- [初出の実例]「あれも口きく太夫なれば客に事はかかず」(出典:浮世草子・けいせい伝受紙子(1710)五)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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