デジタル大辞泉 「口固む」の意味・読み・例文・類語 くち‐がた・む【口固む】 [動マ下二]1 口止めをする。「心よりほかに漏らすなと―・めさせ給ふ」〈源・夕顔〉2 固く口約束をする。「拝むまじとのたまふに、ゆめゆめと―・めて林中に隠れぬ」〈十訓抄・一〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「口固む」の意味・読み・例文・類語 くち‐がた・む【口固】 〘 自動詞 マ行下二段活用 〙① 他言しないように約束をする。かたく口止めする。[初出の実例]「御むまぞひにくちかため給て、『もし、かかることよにきこえば、きんぢらをさへつみにあてむ』といましめ給て」(出典:宇津保物語(970‐999頃)俊蔭)「『我名もらすな』と、くちかため給ひしを」(出典:源氏物語(1001‐14頃)玉鬘)② かたく口約束をする。[初出の実例]「拝むまじとのたまふに、ゆめゆめと口かためて林中にかくれぬ」(出典:十訓抄(1252)一) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例