口固(読み)くちがため

精選版 日本国語大辞典 「口固」の意味・読み・例文・類語

くち‐がため【口固】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 他言をとめること。口止(くちどめ)
    1. [初出の実例]「我が恋はほこのねちとふくちかためはじめをはりを人に知らせじ〈藤原家良〉」(出典:新撰六帖題和歌(1244頃)五)
  3. 口約束。ことばの約束。転じて、男女間の契り。
    1. [初出の実例]「かたがた口がためをせられた程に、なぶらうが何としてよからうぞ」(出典:狂言記・六人僧(1700))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android