日本歴史地名大系 「口太山」の解説 口太山くちぶとやま 福島県:伊達郡川俣町口太山川俣町と東和(とうわ)町境にあり、標高八四二・六メートル。小手(おで)五岳の一つで、朽人(くちびと)山とも記された。「信達一統志」に「嶺尖にして研りたるが如し」とあり、北からの遠望では三角形の華麗な山容を呈する。山頂から東部は花崗岩からなり、なだらかな円頂丘であるが、西部は古期花崗閃緑岩で構成され急斜面である。西麓の大綱木(おおつなぎ)側には珪石・珪長石を出す鉱山があった。広瀬(ひろせ)川の源流に猿滑(さるすべ)りの滝があり、口太川・高根(たかね)川の源流となっている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by