デジタル大辞泉 「口清し」の意味・読み・例文・類語 くち‐ぎよ・し【口清し】 [形ク]1 ものの言い方がりっぱである。「心の問はむにだに、―・う答へむ」〈源・夕霧〉2 体裁よく言い繕うさま。「商人あきひとは惣すべて此れ無き事なりと―・く諍あらがふ」〈今昔・二・三三〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「口清し」の意味・読み・例文・類語 くち‐ぎよ・し【口清】 〘 形容詞ク活用 〙① ものの言い方が立派である。もの言いがはっきりしている。[初出の実例]「心の問はむにだに、くちきよふ答へんとおぼせば、いみじうもて離れ給ふ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)夕霧)② 内実がないくせに、口先だけは立派である。口先で言いつくろうさまである。[初出の実例]「いかに、くちきよくあらがひ逃れんとすらんものを」(出典:狭衣物語(1069‐77頃か)三)口清しの派生語くちぎよ‐げ〘 形容動詞ナリ活用 〙口清しの派生語くちぎよ‐さ〘 名詞 〙 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例