口臭の予防

六訂版 家庭医学大全科 「口臭の予防」の解説

口臭の予防
(歯と歯肉の病気)

 口臭の原因としては、歯周病(ししゅうびょう)舌苔(ぜったい)(舌表面の苔)、大きなむし歯糖尿病など多数のものがあげられます。このうち、歯周病舌苔が口臭の原因として多く認められます。

 歯周病は、歯の清掃状態が不良であると発生し、また進行しやすいので、歯の表面に付着した歯垢(しこう)を取り除くことが歯周病による口臭を予防することにつながります。ですから、家庭での適切なブラッシング、歯科医院での歯石除去と専門的な歯の清掃が大切です。

 一方、舌苔は健康な人でもついていますが、多量に付着していると口臭が強くなるので、これを取り除くことが舌苔による口臭を予防することになります。

 舌苔を除去するためには、舌表面の粘膜を傷つけないように優しく舌みがき(軟らかい歯ブラシや舌専用ブラシで取り除くこと)を行います。また舌苔は、体調不良、ストレス、不安、悩みとも密接に関係しているので、日常の身体的・心理的な健康状態にも注意しなければなりません。

出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報

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