口舐(読み)くちなめずり

精選版 日本国語大辞典 「口舐」の意味・読み・例文・類語

くち‐なめずり ‥なめづり【口舐】

〘名〙 舌で唇(くちびる)のあたりをなめること。おいしいものを食べようとする、また、食べた後の動作にいう。また、転じて、待ちかまえたり、ねらった相手にむかったりするときの動作などについてもいう。舌舐(したなめずり)。〔日葡辞書(1603‐04)〕
浄瑠璃傾城酒呑童子(1718)一「相手ほしう思ひしに、平家の大将安盛とや、それこそ綱が口なめずり」
咄本・気のくすり(1779)饅頭「まんぢうはのこらず喰って、口なめずりをして居るゆへ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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