古・旧(読み)ふるす

精選版 日本国語大辞典 「古・旧」の意味・読み・例文・類語

ふる・す【古・旧】

〘他サ四〙
① 使用して、古くさせる。多く、動詞連用形に付いて、何回も繰り返したり、続けて行なって古くしてしまう意を表わす。
万葉(8C後)七・一三二六「照左豆が手に纏き古須(ふるス)玉もがもその緒は替へて吾が玉にせむ」
② 使い古して、見捨てる。飽きて、うとんじる。見捨てる。
古今(905‐914)恋五・八二四「秋といへばよそにぞききしあだ人の我をふるせる名にこそありけれ〈よみ人しらず〉」
愚管抄(1220)六「仲国は後にはふるされて、卿二位がうしろみにつかいてあん也」

ふるま・う ふるまふ【古・旧】

〘自ハ四〙 古びる。古くなる。古色を帯びる。
申楽談儀(1430)万事かかり也「船橋などは、せめて、ふるまうたる松の風になびきたるやうにすべし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android