古沢塚山古墳(読み)ふるさわつかやまこふん

日本歴史地名大系 「古沢塚山古墳」の解説

古沢塚山古墳
ふるさわつかやまこふん

[現在地名]富山市古沢 中尾根

呉羽山くれはやま丘陵のうち標高九五メートルの頂部に射水平野を見下ろすように立地。杉谷すぎたに古墳群の北五〇〇メートルに位置し、塚山と通称されてきた。昭和五〇年(一九七五)の測量調査の結果、後円部を北西、すなわち射水平野に向ける前方後円墳であることが確認された。呉羽山・杉谷丘陵で射水平野を望む古墳はきわめて少ない。前方部南西端と後円部北西端の一部が削平されているが、全体的には整った形をしている。墳丘の形状から、五世紀前半の築造と考えられる。全長四〇・九五メートル、後円部径約二五メートル、前方部長さ約一六メートル、幅推定二二メートル、くびれ部幅一一メートルを測る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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