古津庄(読み)ふるつのしよう

日本歴史地名大系 「古津庄」の解説

古津庄
ふるつのしよう

近江大津宮の営まれた一帯の琵琶湖岸にあったとみられる庄園。大津宮が廃され、天平宝字五年(七六一)都が保良ほらに移されたことにより粟津あわづが大津とされ、かつて大津宮があった大津が古津に改められたと思われる。宝亀一一年(七八〇)一二月二五日の西大寺資財流記帳(内閣文庫蔵)に「滋賀郡古津庄図」とあり、庄家と墾田からなっていた。当庄は神護景雲二年(七六八)奈良西大寺に設定されたが、これは大友村主人主が関与したと考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android