古生菌類(読み)こせいきんるい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「古生菌類」の意味・わかりやすい解説

古生菌類
こせいきんるい

単細胞性の菌類遊走子を生ずる一群をいい、かつて、原始的な菌類と考えられてこの名がつけられた。しかし、遊走子の鞭毛(べんもう)には尾型と羽型があり、その特徴によって系統が異なるので、現在では、古生菌類は他の菌類に分散されるようになった。尾型鞭毛1本のフクロカビ・サビツボカビ仲間はツボカビ類、尾型鞭毛2本のネコブカビ仲間は変形菌類、尾型・羽型各1本1組をもつフクロカビモドキ仲間は卵菌(らんきん)類である。

[寺川博典]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む