只野村(読み)ただのむら

日本歴史地名大系 「只野村」の解説

只野村
ただのむら

[現在地名]橋本市只野

周りを山に囲まれ、東の谷の段丘上に集落がある。東は大和国宇智うち田殿たどの(現奈良県五條市)、北は峠を越えて恋野こいの村。「続風土記」に「両山対立して中間に谷川一条あり、是を紀和の界とす、村居谷に傍ひて散在す、古は田殿と書す、今大和に田殿村あり、只野と相対して一細流を隔つるのみ、旧は一村なり」と記す。西福さいふく(高野山真言宗)境内の応永六年(一三九九)石柱に「河南隅田庄田殿村」とみえ中世隅田すだ庄に属したことがわかる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

お手玉

世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...

お手玉の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android