召替(読み)めしかえる

精選版 日本国語大辞典 「召替」の意味・読み・例文・類語

めし‐か・える ‥かへる【召替】

〘他ア下一(ハ下一)〙 めしか・ふ 〘他ハ下二〙 (室町時代頃からヤ行にも活用した) 貴人が、衣服車馬などを他の物とお取り替えになる。
平家(13C前)三「あの御浄衣のよにいまはしきやうに見えさせおはしまし候。めしかへらるべうや候らん」
日葡辞書(1603‐04)「イシャウヲ mexicayuru(メシカユル)〈略〉ヲコシヲ mexicayuru(メシカユル)

めし‐かえ ‥かへ【召替】

〘名〙 (「めしがえ」とも)
① 他の物とかえること。貴人が、それまでの物をやめて他の物と取り替えること。また、そのもの。
太平記(14C後)二六「召し替への御馬を引進り候処に」
② 特に、貴人が衣服を着替えること。また、その衣服。
曾我物語(南北朝頃)七「時致にもめしかへの御小袖一つ賜はりて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android