御馬(読み)ミマ

デジタル大辞泉 「御馬」の意味・読み・例文・類語

み‐ま【御馬】

神・貴人などの乗る馬。また、美しくりっぱな馬。
「人もねのうらぶれ居るに竜田山―近付かば忘らしなむか」〈・八七七〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「御馬」の意味・読み・例文・類語

お‐うま【御馬】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「お」は接頭語 ) 子供の遊びの一種の名。馬跳びのことか。
    1. [初出の実例]「お馬(ウマ)、廻競(まはりくら)、〈略〉綱引の如きは、都鄙に普ねく通じて行はるれば」(出典:東京風俗志(1899‐1902)〈平出鏗二郎〉下)

お‐んま【御馬】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「お」は接頭語 ) 馬を丁寧に、または、親しみをこめて言う語。現在では主として幼児が用いる。
    1. [初出の実例]「切るに切られぬ我が思ひ、おんま繋ぐはそれゃ嘘吐(うそつき)よ」(出典:歌謡・琴線和歌の糸(1751)四)

み‐ま【御馬】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「み」は接頭語 ) 神・貴人などの乗る馬。また、美しく立派な馬。
    1. [初出の実例]「人もねのうらぶれ居るに龍田山美麻(ミマ)近づかば忘らしなむか」(出典:万葉集(8C後)五・八七七)

ぎょ‐ば【御馬・馭馬】

  1. 〘 名詞 〙 馬を扱いこなすこと。
    1. [初出の実例]「馬健にして御馬熟す」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉四)

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世界大百科事典(旧版)内の御馬の言及

【御津[町]】より

…北西部は丘陵地帯であるが,それ以外は平たんで田畑が開ける。音羽川河口の御馬(おんま)は江戸時代,年貢米の積出港であった。1888年,東海道本線開通に伴って御油(ごゆ)駅(現,愛知御津駅)が開設され,駅前周辺に集落が形成された。…

※「御馬」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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