司家(読み)じけ

日本歴史地名大系 「司家」の解説

司家
じけ

[現在地名]山口市大字陶 寺家

陶の正護すえのしようご寺付近は字を地家・寺家・司家などといい、周防鋳銭司ちゆうせんし庁舎はこの地の現正護寺前面の台地にあったといわれる。

天長二年(八二五)四月七日の太政官符(東北大学狩野文庫本「類聚三代格」)に「一、置鋳銭司事、右依前例所置如件、其庁事者定周防国吉敷郡便宜之地、以前被大臣宣、奉勅宣依件廃置」とあり、それまで長門国に置かれていた鋳銭司が、周防に移されたことが知られる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 承和昌宝

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android