各盞(読み)カクサン

デジタル大辞泉 「各盞」の意味・読み・例文・類語

かく‐さん【各×盞】

宴会などで、めいめいが自分で自分の杯に酒をついで飲むこと。また、その杯。
半日の―で飲め花見酒/良任」〈毛吹草追加・上〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「各盞」の意味・読み・例文・類語

かく‐さん【各盞】

  1. 〘 名詞 〙 宴会などで、めいめい自分の杯を持って、自分でついで飲むこと。また、その杯。各杯(かくはい)
    1. [初出の実例]「分盃とは、各盞(サン)の心歟」(出典:寛永刊本蒙求抄(1529頃)八)
    2. 「さすの押へのは邪魔らしい、何れも各盃(カクサン)で」(出典:浄瑠璃・源頼家源実朝鎌倉三代記(1781)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android