吉峰野開(読み)よしみねのびらき

日本歴史地名大系 「吉峰野開」の解説

吉峰野開
よしみねのびらき

[現在地名]立山町吉峰野開

下田みさだ村の東方、常願寺川右岸の旧扇状地の段丘上に位置。明治一三年(一八八〇)に村名がみられるが(金山家文書)、第二次世界大戦後に戦災者が入植し、本格的に開発が進んだ。地内に嘉永元年(一八四八)創建と伝える吉峯神社がある。川除山といわれる小高い丘(二三〇メートル)に吉峰遺跡があったが、土取りにより消滅した。同遺跡は第二次世界大戦後の開墾畑地化の折に発見され、石鏃や石匙・玉類など縄文時代前期の小型石器が表採できることで関心を集めていた。昭和四四年(一九六九)から平成元年(一九八九)まで土取工事に対応して七次にわたる発掘が行われ、南北約一二〇メートル・東西八〇メートルの遺跡全体が調査された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む