吉見下村(読み)よしみしもむら

日本歴史地名大系 「吉見下村」の解説

吉見下村
よしみしもむら

[現在地名]下関市大字吉見下

現下関市の北西部にあたり、竜王りゆうおう(六一三・九メートル)の北西麓に広がる。南は福江ふくえ、北は吉見上よしみかみ、東は内日上うついかみ、西は永田郷ながたごうの各村と接し、南西側はひびき灘に面して村の西部を西田にしだ川が南西に流れる。長府藩領で西豊浦郡中支配に属する。

康暦元年(一三七九)一一月一六日付大内義弘寄進状写(長門一宮住吉神社文書)に「奉寄進長門国一宮 長門国安岡名吉見郷内坪付別紙在之事」とみえる。応永八年(一四〇一)九月一一日付足利義満寄進状写(石清水文書)には「周防国都野郡新屋河内地頭職、長門国豊西郡吉見郷地頭職事、右所奉寄当社之状如件」とあり、この地の地頭職が石清水いわしみず八幡宮(現京都府八幡市)に寄進されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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