竜王神社(読み)りゆうおうじんじや

日本歴史地名大系 「竜王神社」の解説

竜王神社
りゆうおうじんじや

[現在地名]下関市大字吉見下

吉見下よしみしも南東にそびえる竜王山(六一三・九メートル)の西麓に鎮座祭神は玉依姫命、底・中・上綿津見神、住吉荒魂大神、神功皇后、応神天皇、天児屋根神。大正六年(一九一七)郷社乳母屋ちもや神社と村社大綿津見おおわたつみ神社を合祀して竜王神社と称した。旧郷社。

社伝によれば、乳母屋神社は孝元天皇のときの鎮座で、安閑天皇のとき現在地に社殿建立元明天皇のとき再建し、のち住吉すみよし神社の摂社となった。祭神の玉依姫命は姉神豊玉姫の子を乳母として育てたことから乳授けの神の信仰がある。

大綿津見神社は景行天皇二〇年竜王山の頂上中腹海辺の三宮に祀られ雨乞の神として信仰を受けたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の竜王神社の言及

【竜王山】より

…香川県琴南(ことなみ)町,塩江町と徳島県美馬(みま)町の境にあって,標高1000mをこえる峰が連続する。最高点から南東へ50m美馬町側に入ったところに竜王神社があり,それが山名となっている。祭神の弥都波能売(みつはのめ)命は水の神であり,雨乞いが行われたことを物語っている。…

※「竜王神社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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