吊切(読み)つるしぎり

精選版 日本国語大辞典 「吊切」の意味・読み・例文・類語

つるし‐ぎり【吊切】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 物や人を宙につるしておいて切ること。
    1. [初出の実例]「島田重三といふ間夫があるので其晩三股で吊(ツル)し切(ギ)りになった」(出典歌舞伎早苗鳥伊達聞書実録先代萩)(1876)二幕)
  3. 魚の頭にかぎをかけ、つるして切る料理法、特に、鮟鱇(あんこう)の料理法をいう。→あんこうのつるしぎり
    1. [初出の実例]「鮟鱇 つるし切とはいへ共つるし洗の事也」(出典:古今料理集(1670‐74頃)五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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