同ならば(読み)ことならば

精選版 日本国語大辞典 「同ならば」の意味・読み・例文・類語

こと【同】 ならば

  1. ( 「ごとならば」とも ) 同じことなら。なろうことなら。
    1. [初出の実例]「ことならば咲かずやはあらぬ桜花みる我さへにしづ心なし〈紀貫之〉」(出典:古今和歌集(905‐914)春下・八二)

同ならばの語誌

( 1 )上代に「こと…ば」の形の条件表現が行なわれたが、それと同類の中古以降の表現法。「ことは」も同様。
( 2 )現実を何らかの重要な定めのあらわれとしてとらえ、その判断を後句前提として述べるが、「こと」は、その定めを暗示する語と考えられる。
( 3 )句意を「どうせ同じことなら」と解して、「こと」が「如(ごと)」と同源であるとする説、「此(こ)とならば」で「このように…ならば」の意であるとする説、「こと」を名詞「こと(事・言)」と同源と見る説などがある。
( 4 )「こと」の第一音節を濁音に標示してある文献もあるが、これは「如」との意味的関連を認めた鎌倉時代の歌学の反映である。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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