同形写像(読み)どうけいしゃぞう(その他表記)isomorphic mapping

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「同形写像」の意味・わかりやすい解説

同形写像
どうけいしゃぞう
isomorphic mapping

二つの代数系 RR'があり,R では結合演算∘が,R'では結合演算 ∙ が定義されているものとする。このとき写像 fRR'が全射であって,任意の xyR について,条件 が満たされているとき,写像 f準同形写像といい,特にこの f全単射であるとき,f を同形写像という。f が同形写像であれば,RR'は同形 isomorphismであるといい RR'で表す。たとえば,整数全体がつくる加群Z,偶数全体がつくる加群を E とすれば,関数 fx)=2x は,Z から E の上への一対一写像,すなわち全単射となるから,この関数は同形写像である。代数構造以外の構造についても,その構造を保存する全単射のことを同形写像ということもある。構造によって,順序同形とか位相同形といった使い方もある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む