コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

同意による革命 どういによるかくめいrevolution by consent

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

同意による革命
どういによるかくめい
revolution by consent

イギリスの政治学者 H.ラスキが主唱した社会主義革命理論。彼によれば,階級なき社会主義実現の方途は一部少数集団による暴力革命ではなく,被治者同意による革命でなければならない。資本主義社会は本来利潤の増大を求めそれを放任し,経済的社会的特権階級生み出すが,他方資本主義社会の政治的側面である政治的民主主義は,本来大衆多数の社会的経済的福祉を志向する。この両者は本来矛盾関係に立つ。この矛盾の止揚は暴力的なファシズム体制の樹立もその一つであるが,もとよりこの方法は是認できない。とすれば,大衆多数の社会的経済的福祉のために,資本主義を廃止し民主主義を完全に開花させることによって,この矛盾を止揚しなければならない。この民主主義の完全な開花,すなわち社会主義の実現を,共産主義革命ではなく,被治者の同意によって行おうとするのが同意による革命である。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報