特権階級(読み)トッケンカイキュウ(その他表記)privileged class

デジタル大辞泉 「特権階級」の意味・読み・例文・類語

とっけん‐かいきゅう〔トクケンカイキフ〕【特権階級】

特別の権利地位を享受する階級中世貴族僧侶近代資本家など。

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精選版 日本国語大辞典 「特権階級」の意味・読み・例文・類語

とっけん‐かいきゅうトクケンカイキフ【特権階級】

  1. 〘 名詞 〙 社会的に特権を有する階級。また、それに属する人。政治的ないし経済的に優越権や支配権を持っている特別な階級。
    1. [初出の実例]「特権階級(トクケンカイキフ) 自分の力によってではなく、制度慣習の上から、特にある一定の権利の保障せられてある階級、華族。世襲的資産家の類」(出典:増補改版や、此は便利だ(1922)〈下中芳岳〉四)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「特権階級」の意味・わかりやすい解説

特権階級
とっけんかいきゅう
privileged class

ほかの諸階級,諸階層より名誉,知識,技能,富,権力などいわゆる社会諸価値をかなり高い程度に独占している社会階級をいう。これらの社会的諸価値の独占度と固定性とが高ければ高いほど特権階級である度合いは高まる。日本の中世封建社会のように,士農工商というような身分的固定性が確立し,土地が支配者に独占されている社会では,特権階級は明白であった。近代社会ではこのような支配階級による価値独占が相対的に低下し,被支配層に対する社会的諸価値の配分がなされ,法的にはいわゆる法の前の平等の原則の確立によって特権階級を排除している。

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