名を正す(読み)ナヲタダス

デジタル大辞泉 「名を正す」の意味・読み・例文・類語

ただ・す

《「論語子路から》君臣・父子などの名分を正す。
正邪判断を下す。
「うき世をば今ぞ別るるとどまらむ名をばただすの神にまかせて」〈須磨

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「名を正す」の意味・読み・例文・類語

な【名】 を 正(ただ)

  1. 事の正邪を判断する。
    1. [初出の実例]「うき世をば今ぞわかるるとどまらむ名をばたたすの神にまかせて」(出典:源氏物語(1001‐14頃)須磨)
  2. ( 「論語‐子路」の「子曰、必也正名乎」による ) ものの名称を正す。ものの名と実が一致するようにする。ひいて、名分を正す。
    1. [初出の実例]「斯文自古嘆喪、吾道何時必正名」(出典:東海一漚集(1375頃)和東白)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android