子路(読み)シロ

デジタル大辞泉 「子路」の意味・読み・例文・類語

しろ【子路】

[前543~前481]中国春秋時代の人。孔門十哲一人の人。姓は仲、名は由。武勇にすぐれ、孔子によく仕えたが、内乱で殺された。季路

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精選版 日本国語大辞典 「子路」の意味・読み・例文・類語

しろ【子路】

  1. 中国、春秋時代の魯の儒者仲由の字(あざな)。季路ともいう。孔子の弟子十哲の一人。もともと勇気を好んだが、孔子は常にその勇を戒めて義を尊ぶことを教えた。衛国の乱で殺された。(前五四二‐前四八〇

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「子路」の意味・わかりやすい解説

子路
しろ
(前543―前481)

中国、春秋時代の士人。孔子の弟子。姓は仲(ちゅう)、名は由(ゆ)。子路は字(あざな)、また季路(きろ)とも。魯(ろ)の卞(べん)(山東省)の人。四科十哲の政事にあげられる。武勇に優れた勇士豪毅(ごうき)かつ実直な人柄。その武才をもってつねに孔子を守護した。師に対しても率直に意見を述べ、孔子も子路の蛮勇や粗野をたしなめることが多いが、もっとも心の通い合った弟子といえよう。季氏の宰となり、のち衛(えい)の村、蒲(ほ)の大夫となったが、衛の蕢聵(かいかい)の内乱で戦死。その死体塩漬けにされ、孔子を悲しませた。

[宇野茂彦 2015年12月14日]

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改訂新版 世界大百科事典 「子路」の意味・わかりやすい解説

子路 (しろ)
Zǐ lù
生没年:前542-前480

中国,春秋時代の人。孔子の門人で十哲の一人。魯の出身。姓は仲,名は由。子路は字である。もとは屠殺場をごろついていたやくざで,勇を好んで正義感が強く,直情径行であった。ときおり孔子に食ってかかるが,孔子はその率直さを愛したのか,教戒することばには,いつも親愛の情がこもっている。衛に仕えて大夫孔悝(こうかい)の荘園管理人となったが,衛の国に君位の争いが起こり,反乱鎮定におもむいて,かえって殺された。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「子路」の意味・わかりやすい解説

子路
しろ
Zi-lu

[生]前543頃
[没]前480頃
中国,春秋時代末期の儒家。孔子の弟子。十哲の一人。姓は仲。名は由。子路は字。卞 (べん。山東省) の人。直情で勇気をもって聞え,衛に仕えたが,内乱にあって殺された。

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